昭和32年、先代　黒田 保が、岐阜県揖斐郡　旧春日村にて『中央プロパン　黒田商店』を創業しました。私は、ずっと現役のまま他界していった、おやじの背中を見てきました。

おやじがいつも口にしていた言葉があります。
「お客様あってのこの商売、お客様に喜んで頂ける、頼んで良かったと言って頂けるこそが、うちの財産。誰にも恥じない仕事をし、一所懸命、こつこつと、家族みんなで地道に頑張る。大きな事をしようなんて思わなくていい。一歩一歩進んで行けば、お客様は必ずわかってくださる。」
これが、兵隊から帰ってきて、商売をはじめた　おやじのひとり言でした。

私も三男の父親です。子供達が大きくなり、家庭をもち、私のように背中を見ながら育っていくでしょう。家族の絆を大切に、だれにも恥じない仕事をする。まじめにこつこつと・・・これが私の思いです。

うちの保おじいちゃんはね、岐阜県揖斐郡春日村古屋で生まれ、兵隊から帰還し、それから理容業を学び昭和26年に揖斐郡春日小宮神で理容業を開店し、大変な大繁盛でよく働いた。

或る日、当時マキが主流で、理容業のタオル蒸し器もマキで動かしていたのだが、突然故障し、煙が出てきた。これでは火事になったら大変とプロパンガスの出始めに、揖斐川町のガス業者からプロパンガス、一式を買い受けた。

タオル蒸し器がガス燃料で動いていると知ったお客様が、「ガスというすぐ火が付く、そんな便利のいいもの、私にも一つ世話してほしい」と頼まれて、こちらのお客さまにも一本、こちらのお客様にも一本と、世話をしている間に、いつの間にかガス販売をするようになり、ガス販売工事店の免許をとって、ガス屋も始めることとなった。これが、『中央プロパン黒田商店』のはじまりなんだよ。